炭住の記憶

夕張は清水沢駅近く。ここには古くからの炭鉱住宅が残っています。
これらは旧清水沢炭鉱の鉱員住宅として、昭和22年に建造されたもの。
現在は市営住宅となっているものの、住人がいなくなり老朽化が激しいものの取り壊しが決定。
昨日の汽車フェスタと同日、施設公開がありましたので見学に行ってきました。

腰折れ屋根(マンサード)と呼ばれる、特徴的な屋根が目を引きます。

中は案外広く、当時の炭鉱マンがいかに重要な仕事をしていたかが伺えます。



机の脚痕。人の住んだ証。

この窓から、春夏秋冬、過ぎゆく季節を何度となく眺めたのでしょう。

レトロでやさしい。

室内には、当時の炭住写真も展示されておりました。
どれも当時の情景を今に伝える貴重なものばかり。

実家が引っ越しする前に、こういうガラスがあったっけ。
あの家も今はないけれど、相当古い建物だったな。

初雪。平成15年までの5年間の記録。

ここだけは時間が止まったよう。

家の裏には黒電話が落ちていました。


自分の知らない、見たことのない時代の建物なのは間違いがない。
戦後の北海道を支えた炭鉱、そしてそれを支えた鉱員とその家族。
その生活の空気が、この場所では感じることができるのかもしれません。


撮影日:2010/09/27(夕張市清水沢清栄町/旧清水沢炭鉱・鉱員住宅跡)
Panasonic LUMIX GF1(DMC-GF1)
LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.