終点

道東旅の、個人的最終目的地はここ。
十勝地方の南端に位置する、広尾町。その広尾駅

数年前から一度は行きたいと思っていた場所に、ようやく来ることができました。
何故、私がここへ来たかったか。それは私の母親がここの出身だから。

つまり、自分のルーツはここなわけです。
それ故か、「一目見ておかねばならない」という義務感がありました。

幼い頃によく聞かされた、広尾線の思い出。
忠類までの駅を全て暗記していた母は、よくその話を私にしていました。

地域の人たちに愛されている鉄道というのは道内各地にあります。
この道東旅でそれを深く知ることができたのはとても良い経験です。

糠平で触れた士幌線陸別や本別で触れた池北線(ふるさと銀河線)。
そしてこの広尾線。前述のこともあり、私の中での最終目的地はここです。

駅はそのままでバスの待合室に。
かつてホームだったところは埋め立てられて駐車場となっていました。

駅舎の中には広尾線の功績を称える資料が数多く展示されています。
そして駅の脇には鉄道記念公園と、当時の物と思われる鉄道施設。

この地を訪れ、自分の足で歩けたことが何よりの経験。
これだけでも道東へ来た価値がありました。


広尾駅は現在、道の駅としての再出発を計画中とのこと。
是非に頑張って欲しいです。


撮影日:2010/7/18(広尾郡広尾町/旧国鉄広尾線広尾駅
Panasonic LUMIX GF1(DMC-GF1)
LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH.