観光ガイドに乗っていない

美瑛の良い風景。


翌朝。ややひんやりとした空気の中、朝食。前回と同じメニューでした。
焼きたてのトーストにサラダにとうもろこしに卵。おいしく食べながら彼女様と行き先を決める。前日の晩ご飯時「天人峡ですらまだ紅葉してなかった」というペンションのオーナーさんから、富良野・美瑛の写真撮影スポットが紹介された本を借りていたのですが、結局どこ行ってよいやら…。
と悩んでいたところ、それを見かねたのかオーナーさんが地図を見ながら「写真好きな人しか行かないスポット」を教えてくれました。
ってことで2日目はそのスポット目指すことに。
ちなみに冬の美瑛は1月か3月が良いらしいです。雪が多い頃か、寒暖の差が激しくなってくる頃。1月は樹氷なども見られるらしく、3月はダイアモンドダストが見られる場合もあるとか。
次回も美瑛で決定ですね。



ってことまずはr353美沢上富良野線で、しらひげの滝へ再び向かいます。
前回も行った場所ではありますが、今回はNDフィルタをゲットしての挑戦なので、もっと綺麗に撮ってやろうという魂胆です。
ちなみにr353の交通量は皆無に近く、途中で3台くらい見た程度。そして前回同様、途中の湧き水(延寿の水)で水分補給。
さらに前日、r580でドロドロになったシビ子のハッチ部分を流してあげました。多少は良くなったかな…と思ったら余計デロデロになって酷くなりました。ダメだこりゃ。



途中の山道で美瑛町へ突入。今回はしっかりとカントリーサインもゲット。



対向側は当たり前ですが、上富良野町カントリーサインです。


暫く走ると、r966へぶつかります。
この道路は美瑛市内から十勝岳温泉を目指しており、市街地から白金インフォメーションセンター(以下白金インフォ)まではほぼ直線。信号も(市街地以外は)殆どないです。ただしダンプカーを始めとした大型車両が多いことと、市街地側は拡幅工事をしていることもあって片側交互通行だったりと場合によって詰まるかもしれません。
白金インフォからは森の中へ入って若干うねってますが、線形は概ね良好。交通量も減って快走路となります。



美瑛市内→十勝岳温泉方向の縦長ヘキサ。

十勝岳温泉→美瑛市内方向の縦長ヘキサ。
前者は真ん中に番みたいなものがあり、半分に折りたためそうな感じです。2枚目は普通。えー…設置した後に折りたたむ必要ってあるの?強風のときに真ん中からパキッと折れて壊れるのを防ぐ?
なんとも分かりませんが、後ろから見るとかっちり固定されているので、設置後に折れるようなものではなさそうです。



しらひげの滝へ到着。前回はNDフィルタを持っていなかったため、明らかな露出オーバーで白とびしていましたが、今回は違います。
ND4、ND8を持ってきているので、それなりに撮れるはず!!

ND4とND8を重ねて使用してみました。綺麗に水の流れる軌跡を捕らえることが出来ました。他にも数枚撮影して夏のリベンジは終了…。
若干雨が降っていたので、勿体無いながらに撤収することとなりました。





次に向かったのはペンションのオーナーから教えてもらった「白金の青池」。ブルーリバーの異名を取る美瑛川砂防ダムらしいんですが、堰き止められた水が青く輝いているとか。
r966から伸びるダートを進んでいくとそれはあるといいますが…。



簡易的に地図を作ってみました。赤い円の部分が目的地になります。
私たちはペンションが面するr353からr966へ乗り、そのまましらひげの滝(地図右下方向)へ向かいました。
r353とr966の交点には白金インフォがあります。しらひげの滝から美瑛市街へと進む方向だとちょっと分かり難いので、美瑛市街・上富良野から向かった方が行きやすいでしょう。私は最初に「どこから入れば良いのか」を確認してからだったので入れましたが…。
美瑛市街・上富良野町からの場合は、白金インフォ・皆空窯を越え、クレー射撃場入り口の次を左折。何かの工事をしているのか、プレハブ小屋が建っているちょっとした広場があります。
そのまま進んで最初のT字を左に。誰が立てたのか行き先を示す看板が立っているので、まぁ間違うことはないでしょう。途中2箇所くらい分岐がありましたが忘れました。看板任せで大丈夫。
道は0.9車線幅程度のダート。途中の離合は…分岐点以外ではほぼ不可。大型車は進入も難しいでしょう。藪が多くブラインドコーナーも数箇所ありますので徐行してください。


ちなみに周囲の森は町営林で、以前は白金インフォメで入林許可を申請する必要があったそうですが、今は不要の様子です。
砂防ダム工事をしていたので熊の危険性はないでしょうけれども、重々気をつけていくことをオススメします。また、近くにクレー射撃場があることから、別な意味での危険もある場所ということは自覚してください。何があっても誰も責任は取れません。
ちなみに車高を落としている車は注意。最初は締まったダートですが、奥に行くにしたがって大きい石がごろごろしてます。穴も開いていたりするのでハマると出れません。
あと、ゴミは持ち帰りましょう。着いたら車・バイクのエンジンを切りましょう。美しい景色は誰かが守るものではなく、行った人・行く人が守るものです。





で、ダートに気をとられていましたが、助手席の彼女様が「うわ、凄い!」というので右を見ると…林の奥に青い水溜りが見えました…。



予告編で登場したのが、この白金の青池です。しらひげの滝が流れ込んでいる川がその美瑛川なのですが、硫黄としらひげの滝に含まれる温泉の成分が反応を起こして青くなっているとか。
どうしてこう自然の色というのはその風景に合うチョイスなんでしょうか。



そして、この池そのものは砂防ダムに非ず。この写真の逆側と、その上流に砂防ダムがあり、こちらの池は上流で堰き止められた水が流れ込んでいるようです。
ちなみに後ろにある砂防ダムは…。

こんな感じでさらに青い。茶色い部分は浅いところで、深いところは色が濃いというわけですね。
試しに石を投げ込んでみましたが、色の変化は全くなく、水そのものがこのような色になっているということが分かります。自然の色って綺麗ですね。




奥に見える、立ち枯れつつある木々。良い景色です。真夏に来たら綺麗なんだろうなぁ。
いつまでこの景色を見ることが出来るのかは分かりませんが、人工物が作り出した自然の美しさでした。


30分ほどゆっくりと写真撮影を楽しませていただきました。他にも大きなバンで来ていたおじさん2人組みもいましたが、オーナーの言うとおり写真好きな人しか来ないんでしょうね。