第二部

厚田〜千本ナラへ。


先日のパーキングで写真を数枚撮影し、望来へと続く道を下ります。
道は市街地に入ると北から東に向きを変え、しばらくは内陸側。
街を出る頃に、再び海岸線を臨むこととなります。



海岸線まで山肌が突き出す日本海らしい景色。
ちなみに札幌→稚内までを結ぶ海岸線沿いのルートは、このR231を
含めて全部で3つ(国道2本・道道1本)で構成されています。
オロロンラインと呼ばれるこの道。私的には北海道の西側を走る
R229と並んで、ドライブに最良のルートとしてオススメします。
遥か以前、R229で日本海に沈む夕日を見てますが、R231も同様に、
夕刻からの景色を楽しむことが出来そうです。


いくつかのトンネルを抜け、濃昼(ごきびる)を通過。さらに2本程
トンネルをくぐり、下り坂で目前に見えてくる青看板。
そして、そこに書かれているのは「送毛」の文字。
ここが今回の第一目的地である千本ナラの入り口です。



R231から左に曲がり、送毛林道へ。ここはR231の旧道です。
道は序盤は約1.5車線。途中から1.2車線ほどに狭くなります。
道の両脇には、道のギリギリまで迫る木々のせいもあって、視界も
非常に狭く、かなり危険です。
全行程で九十九折りが連続しますが、大半がブラインドコーナー
途中で対向車が来ようものなら、離合に苦しむことは請け合いです。
先週の万字林道並みに狭い。



途中から未舗装になります。いやはや、2週連続でダート体験…。
道はところどころ抉れてたり、穴だらけだったりで非常に道が悪い。
まだ万字林道の方が走りやすかったなぁ…。
下を擦らないよう、慎重に進めていきます。



シビ子と彼女様。
途中で休憩兼ねて停車。セミと鳥のさえずりしか聞こえません。



これは登ってきた道。くねくねしたブラインドコーナーです。
パジェロミニとかジムニーならまだしもシビ子じゃなぁ…。



ダートを抜けて、見晴らしのいいところがあったので1枚。
電柱は急な斜面を登っています。
しかし、晴れてたらすごい綺麗な景色なんだろうな。
是非とも再訪したいです。



千本ナラはダートを抜けてすぐのところにありました。



木の下から見上げます。
千本ナラは「千本あるかのように見える」というところから命名された
そうで、決して千本分のナラが植えられているわけではありません。



木の右側に彼女様がいますが、こうしてみるとその巨大さが分かります。



表面はコケが生しており、触るとひんやりと湿っぽいです。
枝は長く伸び、根は深く・太く張られ、820年もの間ここに立ち、
ずっと変わらぬこの森を見続けてきたのでしょう。これまた神秘的。



森の長老に別れを告げ、次の目的地へ向かいます。
そう、R231の全通を長く阻み続けた、雄冬岬へ。