昨日の続き。

三弦橋〜三笠と続く後半戦。


めろん城から夕張市内を南下。
途中の清水沢にて国道452号との交点にぶつかります。ここを左折。
踏切を渡って、右側にダム湖を眺めつつ走ります。



他に車もいなくて良い感じ。まったりゆったりが今回のテーマ。
木々の緑、水色の空、白い雲を眺めながら山とダム湖に挟まれた
国道452号を進むと、途中で集落っぽいところに出ます。
そこで今回のチェックポイント。旧南大夕張駅跡に到着。



ここは、かつて存在した三菱大夕張鉄道の駅跡地です。
大夕張炭山〜清水沢までを結んでおり、石炭・木材などを運び出す
役割で、沿線の開発に非常に貢献を果たしたそうです。
今回向かう三弦橋も、この三菱大夕張鉄道の鉄橋の1つです。



実は客車内へ入れます。三菱大夕張鉄道保存会の皆様の尽力により、
歴史的価値のある車両が復元・展示されているのですね。
天井が高いです。また、使い込まれた木の背もたれが良いですね。



キ1型除雪車。重厚な造り。堂々とした風格が漂います。
人間に喩えると「鉄人」といった出で立ちですね。



南大夕張駅とキ1型除雪車。奥にちらりとシビ子。



客車とシビ子と彼女様。
山間のひっそりとしたところで、列車たちは疲れを癒していました。




栄え知らずの双樹。
旧南大夕張駅のシンボル的存在なのかもしれません。


駅でひとしきり写真を撮って歴史に触れた後、再出発です。
通る車は少なく、その大半は現在工事中のダム用のダンプカー。
このダムが出来てしまうと、今回向かう三弦橋を始め、数多い橋梁や
国道452号線すら水の下に沈んでしまうことになります。
…何のためにダムを造るのだろう。本当に必要か?
ひっきりなしに行き交うダンプカーを見ていると、疑問に思います。
この町は静かな自然の中にあるのが一番じゃないのかと。
しかし、大きな奔流を止めることが出来ず、歴史的遺産が失われる。
そうなる前に、自分の目で見て、写真に残しておきたい。
それが今回の旅のコンセプトだったりします。


さて、しばらく国道452号線を走ると、トンネルが見えてきます。
そのトンネルを抜けると…。



今回の主たる目的、三弦橋が右手に見えました。



もの凄い景観でした。楽しみにしていただけはあります。
木々の合間から飛び出した橋梁が、長く対岸まで続いている。
湖面のエメラルドグリーン、木々の緑と赤錆びた橋梁。



人工的な景色なのですが、ひどく自然でした。
なお、この形態の鉄道橋梁は世界を探してもここだけだそうな。




その3へ続く。