丘のまちへ

美瑛編。


翌朝。曇り空が恨めしい。
ペンションのオーナーの一言で、外のテラスで朝食を取ることにしました。冷たい風が気持ち良いです。
ひとまず、晩御飯と朝食の詳細はこちらでご確認ください。→【うたかたの日々
食後、支度を整えて準備も完了。ペンションを出るとき、昨晩の男の子が見送りに出てきてくれました。また会えるといいね。国は違えど同じ宿に泊まって、花火をしたこと、思い出にしてくれればうれしいです。



ペンションの正面に広がる農地。どうしても平坦な畑を思い浮かべるのですが、ここは違いますね。そしてコスモスファームは良い宿でした。また機会があればぜひとも泊まりたいところです。


さぁ…いざ向かわん、美瑛の丘へ。


さて、この日の行程は、上富良野→(道道353号)→(道道966号)→しらひげの滝→(道道966号)→美瑛→各種丘と木を堪能→(道道213号)→(道道1160号)→旭岳ロープウェイという流れです。
結構移動が多いですが、道は直線が大半ですし、市街地以外は信号が全くないのでトントンと進めそうな気がします。



道道353号のパーキングエリアでラベンダー+シビ子。
止まる予定はなかったのですが、ハッチのロックを外したままだったので慌てて停車。


車も少なく、山間部を進みます。
ケーサツさんもいるわけなかろう的な道で、自然とペースが上がっていきます。
とはいえ飛ばしすぎには注意しましょう。事故ってしまっては元も子もないです。



途中の日新ダムの上で1枚。そういやシビ子でダムの上に乗り込んだのは初めてかも。
今まで割りとダムは見てきましたが、ゲートも何もなく入れるのって何か新鮮。


さくさく進んでいると、途中にやや開けた場所が…一瞬で通り過ぎる。
ふと通り過ぎるときに見えた「延寿の水」の文字。そう、湧き水でした。
前日に情報収集していた際に見たのですが、ちょうどルート上にあったんですね。

看板です。ペースを上げて走っていると絶対に通り過ぎます。通り過ぎましたので、シビ子をちょいと戻して湧き水横の道に停車。ってことで彼女様に取水をお願いしました。
水そのものはやや硬めかなーという感じ。


湧き水からさらに走ること約20分。しらひげの滝に到着しました。
看板に案内され、散策路(山道)へ入り込みます。うーん、入り口の気合の入り具合(いきなり森)からすると、こりゃ相当奥にありそうな雰囲気が…。

熊か鹿でも出てきそうです。とはいえ道は比較的整備されています。
途中ぬかるんでいたり、滑りやすいところもありますが、特に問題なく進めます。
虫が多いことと、誰も他に歩いていないことを除けば…ね。



途中丸太の橋が架かっていました。水はごらんの通り青白い。
これは決して雨などで濁っているわけではありません。というのも周りの川は透明度が高く、清流とも言える流れ。この川だけが青白いんですね。
確かしらひげの滝が流れる美瑛川も「ブルーリバー」の異名を取る青白い川のはず。…俄然やる気が出てきました。これはいよいよもって近いんじゃないのか!?



…しかし進めど進めど滝らしきものが出てこない。
途中、写真のようなとてつもなく急な階段があったり、大きな川沿いに出たりしたものの…先に進んで本当にあるのか疑問が湧いて出てきました。
かれこれ20分近く歩いて、徐々に道が無くなって来ていることに気づく。これはマズイ。山の中に入れば入るほど熊の危険性が高い。熊鈴なんて持ってきていない。ラジオもない。疲れで話も減ってきている。
この先に滝などない…という直感が働き、無念、引き返すこととしました。





結局、しらひげの滝は見つけられず終い。骨折り損のくたびれ儲けとはこのことか。





失意のまま車に乗り込み、延寿の水で喉を潤します。
やれやれ、仕方ない。次、美瑛の丘に向かおう…。
と、キーをひねってナビの画面が映ったそのとき。「しらひげの滝」がものすごく近くに出ていることに気づく。
車をそろそろと進める。すると大きな橋がかかっている…ナビはその奥に滝があることを示している…。
うーん…?


橋に向かう道の奥に小さいながら看板が。
「←しらひげの滝」


…。



どうやらこういうことらしい。

赤丸はシビ子を停めたところ。オレンジは歩いたところ(山道)
濃いグレーは橋。水色は川。青は滝の位置。





思いっきり違うじゃん!!!(怒




しらひげの滝へ向かわれる方、ご注意ください。通り過ぎても奥に看板があります。
本当の展望台は「橋の上」です。くれぐれもだまされない様に。



橋の上から撮影した美瑛川。ブルーリバーの通り本当に青白い。神秘的な色…何というかただ「水色」というのは勿体無い、薄蒼色とでもいうのか、そんな色をしています。
なんでも、硫黄成分を多量に含んでいるため…とか。



そしてこれが「しらひげの滝」。実はこの滝、流れてくる川がありません。
伏流水が地中を伝い、崖になっているここで美瑛川へ流れ落ちるという神秘的な滝です。




滝の全景と、ちょっとカッコつけて撮った写真。これだけ見られれば満足です。
休憩を兼ねてひとしきり写真を撮ったあと、美瑛市外へ向かいました。
マイルドセブンのアレとか、ケンメリのアレとか、セブンスターのアレとか。
有名どころは全て見てきましたよ。


ってことでまた次回。