いまだに

そんなものを…。


ネタがないので、この前の土曜日のことでも。
いつものように親の買い物に付き合わされたわけですが、
駐車場に停めて車内で待ってるわけですよ。
ふと見た右隣の車。トヨタアリオン、シルバーです。
初老の夫婦が乗って停めていったものなのですが、
タイヤを見てみたら…。


ちょwwwwwwwまwwwwww


何とスタッドレスタイヤ
ブリジストンBLIZZAK MZ-03…。まぁ、結構前のタイヤですけど。
減って冬タイヤとして利用できないから、夏用として使ってる?
ってことで、ここで念のためおさらい。
スタッドレスタイヤには、以下のような特徴があります。

  • ゴムが非常に柔らかい

北海道、特に道東は氷点下10℃なんて当たり前。
私の住まう道央圏でも寒いとそれくらいになります。
そんな中を走るわけですから、寒くても硬くならないゴムが求められます。
なのでふにゃふにゃなゴム使ってます。ホントに柔いです。

加減速時にブロックが倒れこみ、エッジを立ててグリップするため。
数が多ければ、それだけグリップしてくれますよね。
また、倒れこみやすくするため、ゴムが柔かったりもします。

  • 大小様々、多くの溝が掘られてる

氷の上には、水の膜があり、これがスリップする原因になっています。
その水を取り除くために、細かい溝が掘られてます。
溝が氷の上の水を吸い上げ、グリップを得た後、回転中に飛ばすわけですね。


と、まぁ、各タイヤメーカーも色々な知恵を出し、実験を繰り返して
良い製品を世の中に送り込んできているわけです。
これでも滑りますよ。当たり前のように。
で、これを雪の無い時期に使うとどうなるのか。


気温も路面温度も上がる時期。普段柔いゴムが、更に柔くなります。
ブロックも多いので、走行時の騒音が大きくなったり、加減速がもたつきます。
要はブレーキが効きにくくなるんですよ。加速ももっさり。
そうなると燃費も悪くなるという事態。
自転車で例えると、マウンテンバイクのタイヤと、ロードレーサーのタイヤ。
アスファルト上では、どちらが抵抗少なく走れますか?というようなもん。
また、排水性能が高いのですが、それはあくまで氷の上の、微量な水の話。
雨なんか降ると最悪です。
排水が間に合わなくなり、ただでさえ柔いゴムなので限界が低くなり、
スリップしやすくなります。これが危険。
2005年、夏タイヤを買ったのはいいのですが、ホイールの在庫がなく、
入荷までちょっと時間がかかってしまったことがありました。
遠出する予定があったのですが、仕方なくスタッドレス(使い古し)で。
途中から大雨。山の中のワインディング。
緩やかな左コーナー…急にハンドルがぶれてリアが流れそうになる。
ということがありました。


スタッドレスは夏でも使えます。しかし、百害あって一利なし。
まぁ、それを止める法律なんて無いですけど…ね。
事故る時は単独でお願いします。
決して他人を巻き込まないでくださいね、とだけ。


ちなみに、買い物ついでにホームセンターへ寄ったのですが、
そこでも右のVWポロがスタッドレス穿いてました。
私と同じダンロップのDSX…でした。