自分の悩みなど小さなこと

こちらで書くか、バックルーム(裏)で書くか、非常に悩みました。

しかし、こちらが多くの目に触れることが多く、

彼女がいたという事実を、より多くの人に見てもらえる。

そう判断して書くことにします。


正直、寝耳に水でした。

シルから聞くまで、全く分かりませんでした。



朱雀のメンバー、凪こと霞凪が先日、この世を去りました。

シルから聞いて、Blogを見て、事実を知ったんですが。

一瞬、頭が真っ白になりました。

冗談でそういう記事を書いたり、言う人ではないです。

こうして今の状態だけを見て思うこと。

死期が近いことを誰にも告げることをせず、RO内では明るく振る舞っていた。

1人でも多くの人と関わって、楽しもうとしていた。

自分の人生が、そう長くないものだと意識していたからこそ、なのかもしれません。



振り返ってみれば彼女は、直接私がスカウトした人物ではありません。

とある方の知り合いということで一緒に来た人です。

体験期間、2週間ほど在籍してましたが、そこで彼女は他に移りました。

「朱雀が肌に合わなかった」という理由ではなく

他も回って見てみたい、という理由でした。

これも今思えば、彼女らしいのかもしれません。

多くの人に関わって、楽しく遊びたいという思いがあったのかも、と。



去年の、とある日。彼女を久々に見つけて声をかけました。

どうやら今はフリーの様子。

朱雀へ戻ってくる気は無いか、私は特に深く考えず、そう尋ねました。

少し考えるとの返事。いつでもいいから戻っておいで、と伝える。

彼女はその言葉がうれしかったと、後日言ってくれました。

そう思ってくれることが、逆にありがたいことだと。



彼女が戻り、朱雀も活況を取り戻しました。

暫くその時は続きましたが、私は今の会社へ入社。

多忙なこともあり、ROを半引退・休止することになりました。

それから過ぎること10ヶ月。

手元にあった1Dayチケットで久しぶりにROを起動。

まだ朱雀には何人か、残っている人がいました。

私も仕事に慣れ、Gvをしないことを前提として復帰。

そんなある日。


8/23日 (水曜日) 晴れ

今日は 初めて ROの夢を みた
引退や休止もしていた 朱雀の みんなが 久しぶりに 壁際に 
集まって 馬鹿をやって 騒いでた まる

なぎー日記より抜粋...〆


大分前にもあった気がするけど・・
朱雀mem集まってのお祭り騒ぎまーだー?

というBlogの記事。何というタイミングか。

言い出しっぺが企画しる、という某きのこ氏の要請もあり、彼女が企画。

そして9/1に現・元関係なく雀メンバーが集まることに。

誰が予想したか、告知を出していないメンバーもその日にログイン。

もはやその人数は奇跡としかいいようがありませんでした。

…もちろん、かつての人数には遠いとはいえ、馴染みの顔が久しぶりに揃いました。





今思えば、彼女が見た夢っていうのは、正夢だったんだぁ、と。

奇跡ってのがあるんだなぁ、と。

その後、彼女は朱雀へキャラを戻しました。

が、多く話をすることが出来ず、今日という日を迎えてしまいました。

後悔先に立たずとは先人の残した言葉ですが、

こうして実感することが非常に悔やまれてなりません。

また「しゃちょー」と呼んでほしかったなぁ…。

そして、彼女がBulderサーバにて立ち上げた、

「朱雀の舞う夜空のBulder支部」を一度も目にすることが出来なかった、

そのうち行こう。と、軽々しく考えていた自分が愚かだった。

それが一番の後悔として残っています。



生きたいと願う人が生きられないのは何という因果か。

私は彼女の本名・表情を知りません。

LANケーブルという、細い線で繋がれただけの関係であること、

ROというゲームの中で知り合っただけの関係ということも、間違いではないです。

しかし、彼女は確かにそこにいて、私たちと共に過ごした日々がありました。

楽しく遊んだ時間があったことも事実です。

何か、お礼をしたい。

ですが、直接的に何が出来るか…悔しいですが、ありません。

出来ることは、彼女の冥福を祈ることだけ。

そして、忘れないこと。

本当に今まで、朱雀を、メンバーを、想ってくれてありがとう。

私たちは、あなたが朱雀にいたという事実を、忘れることはありません。

どうか安らかに。

遠い将来、私たちがそちらへ逝ったら、そのときは、また一緒に遊びましょう。

それまで、少しのお別れを。